Vol.101 「夏空に すず風そよぐ コンサート Ⅳ」」



 皆様こんにちは!堀江トリオのピアノ&長女担当の詩葉です!

ななななんと、今年も呼んでいただきました!!奥野様、ありがとうございます♪ 

 

4年連続、4回目の夏!

今年のメインはブラームス!

他にも、聴き馴染みのある曲からバリバリのクラシックまで用意しております。

堀江トリオ一同、皆様のご来場をお待ちしております!

 

 

2019年7月7日(日)

昼の部13:00開演(12:30開場)

夕の部16:30開演(16:00開場) 

 

★出演

チェロ 牧生(まきお)

ヴァイオリン 恵太(けいた)

ピアノ 詩葉(ことは)

 

★プログラム

ブラームス ピアノ三重奏第1番

ブラームス ハンガリー舞曲より

ラフマニノフ ヴォカリーズ

   他

 




■プロフィール■

 

 チェロ 牧生(まきお

 1990年生まれ。東京音楽大学を経てモスクワ音楽院実技最高位修了。

9歳の時に大阪シンフォニカ―と共演以来、関西のオーケストラや、ロシアのオーケストラとの共演多数。

リサイタルも多く、NHK-FMの名曲リサイタルなどの出演している。

 

 ヴァイオリン 恵太(けいた)

1992年生まれ。大阪府立北野高校123期卒。京都市立芸術大学首席卒業。ウィーン国立音楽大学大学院を首席修了。

吹田市主催行事などにソロで出演する他、室内楽のコンサートを豊中市立文化芸術センターなどで自ら企画して好評を博す。

 

ピアノ 詩葉(ことは)

1997年生まれ。16歳でロシアに渡り、現在はモスクワ音楽院で世界的ピアニスト、エリソ・ヴィルサラーゼ氏に師事。

2015年全ロシア若い音楽家のためのピアノコンクールで1位。

 

この5月にロシア国立ウリャノフスク交響楽団とショパンのピアノ協奏曲2番を共演した。

 


梅雨の晴れ間のひと時   藤井 勉

 

 

 大阪府の百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に登録が決定した翌日、7月7日に「桜の庄兵衛さん」で「夏空にすず風そよぐコンサートⅣ」(堀江ファミリーコンサート)が開かれました。なぜ古墳群の書き出しだったかと云いますと、ここ岡町周辺は、明治時代の記録では、36基、大正時代に建てられた「桜塚碑」には48基古墳が存在していたとの事です。開発などがあり現存は5基になっています。(豊中市立伝統芸能館資料より)

 

1500年以上前にこの辺りに立派な集落があり、7世紀頃建立されたとされる原田神社の神事と共に、芸能が盛んだった事と思います。こじ付けのようですが、映画監督の山田洋次さんは幼少期、桜の庄兵衛さんのすぐ近所にお住まいでしたし、川柳誌、「川柳塔」の代表を長らく務められた橘高薫風さん(平成17年没)も桜の庄兵衛さんから東へ500メートル辺りにお住まいでした。そして桜の庄兵衛さんでは、落語や音楽全般の公演を続けておられます。古墳時代から演芸や文学が、継承されるべく、今は桜の庄兵衛さんが担っておられているんだなぁと、納得しています。 豊中市の中心は、豊中駅周辺では無く、ここ岡町、曽根間なんです(市役所、警察署、文芸ホールも在ります!)。さて前置きが長くなりましたが、梅雨の最中、雨の心配をよそに、雲が多くも七夕には願っての晴れの天気となりました。皆さんの行いの良さを感じながら、開演となります。先ず、司会の堀江パパ(政生さん)が、仕事柄、テレビ画面がワイドになり、さらに大きくなって来た事から出演者の人数や配置の変化を話されました。知らない世界の事なので、楽しんで聞いた後、堀江ファミリーの次男、恵太さんの登場です。皆さん良くご存じのバッハのヴァイオリン無伴奏です。明るい音色で軽快、でも深い演奏と感じました。2曲目は長男、牧生さん(チェロ)長女、詩葉さん(ピアノ)でラフマニノフの〈ヴォカリーズ〉染み入る音色で歌詞のない歌を歌っている感じです。続いて、詩葉さんの独奏、リストの〈ダンテを読んで・ソナタ風幻想曲〉低音が良く響き、フィギュアスケートで使われそうな感情表現に合った部分からショパンの様な美しさもあり、大自然の海原に光が射し希望で終わる(個人の感想)。と云うようなドラマチックな曲でした。4曲目はコダーイの無伴奏チェロソナタ。これはもう牧生さんの物になってると思える曲で、もし、どこかに牧生さんの創作を挿入しても気づかないのではと思います。前半の最後、詩葉さん、恵太さん2人でのブラームスのハンガリー舞曲。恵太さんの音色が、無伴奏の時と違って、昔に録音された、巨匠の音色(良い意味で)になるんです。良く通る厚みのある音色で素晴しいです。ここで、休憩に入ります。

 

お茶と、小豆入りの水羊羹をいただきながら、日の射してきたお庭を眺め後半に続きます。

後半はブラームスのピアノ三重奏曲 第1番。これはピアノトリオでは外せない曲です。詩葉さんがピアノを始めたのは、「お兄さん達の伴奏をしたいから」と以前に書いておられましたが、今では対等に演奏されて、堀江さんのお子さんの事とはいえ成長されて嬉しいです。ファミリーコンサートを始められた頃は、二人のお兄さんが居るから安心して舞台に上がっている様に感じていましたが、これからは、二人のお兄さんや、ご両親を上手く操り、舞台を仕切って行かれるのではと、期待しています。来年もこの企画があることを願いつつ終わりとさせていただきます。