Vol.107 『年の瀬に 夢の音を聴く コンサート』



★堀江恵太です!毎夏『堀江トリオ』として皆さまにお会いしているのですが、今回は

『YOuthful DreAmerS 』として出演させていただきます。

YOuthful DreAmerS 』 は「佐渡裕とスーパー・キッズ・オーケストラ」の卒業生が

留学先で再会し、意気投合して結成しました。(右から左へ、大文字だけ読んでいただくと、私たちの

敬愛する佐渡さんの名前が!!)

 

同じ場所で『青春』を過ごした5人が、

あの頃と変わらぬ『夢』を追い続けている5人が、

『全力で』共演する夢のサウンド。

皆さま、ぜひお聴き逃しなく!!(堀江 恵太)

 

2020年12月20日(日)

昼の部13:00開演(12:30開場) 50名様

夕の部16:30開演(16:00開場) 50名様


★参加費 3000円

 

★出演

 『YOuthful DreAmerS 』 

   立上 舞 たてがみ まい ヴァイオリン

   堀江 恵太 ほりえ けいた ヴァイオリン

   東条 慧 とうじょう けい ヴィオラ

   山根 風仁 やまね ふうと チェロ

   松本 友樹 まつもと ともき コントラバス

 

■プログラム

   アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525  W.A.モーツァルト 

          弦楽五重奏曲 第2番 ハ短調 作品67  G.オンスロウ

          弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 作品77  A.ドヴォルザーク

 



プロフィール

 

★立上 舞(ヴァイオリン)

第1回Orford音楽賞の他、ABC新人オーディション合格、松方音楽賞奨励賞、ブラームス国際コンクール特別賞など受賞。

東京藝術大学卒業時に同声会賞を受賞した後、ハンス・アイスラー音楽大学、ベルリン芸術大学大学院を最高点で卒業し、近年ではロンドンフィルハーモニー管弦楽団に第2コンサートマスターとして度々出演。

 

★堀江 恵太(ヴァイオリン)

北野高等学校123期卒。『佐渡裕とスーパー・キッズ・オーケストラ』に7年間在籍。京都市立芸術大学を首席で卒業し、ウィーン国立音楽大学修士過程をR. キュッヒル氏のもと最優秀で修了。群馬交響楽団やシンフォニア・アルシスOSAKAに客演コンサートマスターとして出演する他、大好きな室内楽に情熱を燃やしている。

 

★東条 慧(ヴィオラ)

山梨県甲府市出身。ターティス(英)、プリムローズ(米)、ベートーヴェン(チェコ)など国際ヴィオラコンクールで上位入賞。第3回東京国際ヴィオラコンクールでは第二位ほか、聴衆賞などの特別賞を受賞。カラヤンアカデミー生としてベルリンフィルハーモニー管弦楽団にて研鑽を積むほか、バイエルン放送交響楽団(ゲスト首席)、NHK交響楽団などにエキストラ出演。

 

★山根風仁(チェロ)

高知県出身。東京芸術大学バッハカンタータクラブ前演奏委員長。ヒストリカルアンサンブル”Lynx Consort”を設立し、活発なコンサートシリーズを展開している。

東京藝術大学音楽学部を安宅賞、アカンサス音楽賞を得て卒業。現在、英国グラスゴー大学及び王立スコットランド音楽院HIPP科修士課程に特待生として在籍。ヒストリカルチェロをDavid Watkin氏に、歴史的演奏習慣をJohn Butt氏に学ぶ。

 

 

★松本 友樹(コントラバス)

兵庫県立西宮高等学校音楽科を経て、京都市立芸術大学音楽学部を卒業。高校在学中の3年間、『佐渡裕とスーパー・キッズ・オーケストラ』に参加。2017年、オーディションに合格し、ソリストとして現田茂夫指揮日本センチュリー交響楽団と協奏曲を共演。

 

現在フリーのコントラバス奏者として全国各地で演奏活動を行なっている。2017〜19シーズン、兵庫県芸術文化センター管弦楽団アソシエイトプレイヤー。

 


「夢」のサウンドを聴くコンサート を聴いて            写真家 後藤鐵郎

  佐渡裕とスーパーキッズオーケストラの初期のメンバー、もう10年以上前の子供の頃に出会い、その後ヨーロッパでの留学先でも卒業生が再会した時など、みんな変わらぬ「夢」を追いかけていて、何かやりたいね?、と話していて、この「YOuthful DreAmerS」のコンサートは3年前から始まったそうです。メンバーの中には、佐渡裕さんがそんなに有名な指揮者と知らずに入った人もいます、まだ、小学生ですものね?。「YOuthful DreAmerS」の大文字を右から読むと敬愛している佐渡さんのお名前が!
私も昨年は豊中市アクア文化ホールでお聞きしました。今回は桜の庄兵衛オーナーさんの熱いご希望でこのコンサートが実現しました

  出演はヴァイオリン/立上 舞さん(いつもプロフィール撮影させてもらっています)、ヴァイオリン/堀江 恵太さん、ヴィオラ/東条 慧さん、チェロ/山根 風仁さん、コントラバス/松本 友樹さんでした。
演奏前に恵太さんにお話をお聞きしたところ、佐渡裕さんからは感謝の気持ちを忘れずに、と教えられたそうです。そしてご自身は全細胞を音楽に集中すること、作品の良さを皆さんにお伝えすることそれをより生き生きと、楽しくお伝えすることを、心がけておられるそうです。

  当日は冬の寒さが厳しくなりかけたころ、しかし、天候もよく開演前から続々と人が集まり、50席ほぼ満席でした。コロナ禍がまだまだ収まらない中、席も間隔を空けての演奏会でした。
スーパーキッズオーケストラはMBS毎日放送のオーディションから始まったそうで、子供の頃から追いかけているMBSのカメラクルーも会場で撮影されていました。

  まずはモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク K525 W.A.」から。実は私も子供の頃、スズキメソードでヴァイオリンを13年ほど練習していたことがあり、アイネ・クライネは何回も発表会で演奏した経験があり、とても懐かしく聴きました。柔らかい深い音色でさすがのプロフェッショナルなハーモニーでした。
そして、堀江恵太さんによる次の作曲家、G.オンスロウの楽しい解説があり、曲は「弦楽五重奏曲 第2番 ハ短調 作品67」。イギリスの貴族出身でその後フランスにて活躍された作曲家の方らしいですが、いい演奏から何かイギリス、フランスの広大な風景画をイメージしたのは私だけでしょうか?

  その後の休憩タイムには堀江恵太さんのお父様の朝日放送テレビアナウンサー堀江政夫さんの家にTVが無い、といういきさつの楽しいトークいろいろ、そして彼らの「音楽ってすばらしい!とみなさんに伝えたい」という思いを親として熱く語られるお話でまとめられました。

  そして3曲目はA.ドヴォルザーク 「弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 作品77」。こちらはなかなか重厚広大な曲のイメージ。
「新世界」が有名ですが、調べたらいろいろ楽曲を作られていますネ。私は子供のころよく「ユーモレスク」を練習していました。
そのあとのアンコール1曲目は曲が次々と変容する楽しい編曲で皆さん楽しそうに演奏、最後はまたモーツァルトでしめて、本当に良い演奏会でした。

  江戸時代の日本家屋を守られてきての「桜の庄兵衛ギャラリー」でのあたたかい空気につつまれてのコンサート。
音楽っていいな~、日本っていいな~、岡町っていいな~と思ったひとときでした。