Vol.105 「夏空に すず風そよぐ コンサートⅤ」


皆さん、お久しぶりです!
堀江トリオ末っ子の詩葉(ことは)です。
な、な、な、な、なんと今年で5回目!いつか「もう結構!」と言われれてしまうのでは
とビクビクしている堀江3兄弟妹ですが、今年も呼んでいただけました!
感染症の影響で気が休まらない日々が続いていますね。
私達もコンサートが相次いで中止になり、生の演奏を皆様にお届けできずにもどかしい
思いをしておりました。
ですが!この度、「夏空にすず風そよぐコンサート Ⅴ」の開催が叶います!
生演奏で皆様に安らぎを、そして私達は皆様からパワーを頂いて、コロナを乗り切る活力に
していければと思います!
今回は密を避けるため、いつもよりも席に限りがございます。お早めにご予約下さいませ♪
ではまた、会場でお会いしましょう!

2020年7月19日(日)

昼の部13:00開演(12:30開場) 40名様

夕の部16:30開演(16:00開場) 40名様


★参加費 3000円

 

★出演

    堀江 牧生 チェロ

  堀江 恵太 ヴァイオリン
  堀江 詩葉 ピアノ

■プログラム

 ベートーヴェン ピアノトリオ 第4番 「街の歌」 変ロ長調 op.11
 E.ショーソン  ピアノトリオ ト短調 op.3
    他

 



おかえりなさい! 堀江トリオの夏が来た                  鷹岡 のり子

 

当日は長梅雨にもかかわらず、恋しかった夏空が広がっていて、まるで「夏空にすず風そよぐコンサート」を歓迎しているようでした。「桜の庄兵衛ギャラリー」での堀江ファミリーのコンサートは、早いもので5回目となりました。毎夏7月に開かれる堀江三兄弟妹(きょうだい)のチェロ・ヴァイオリン・ピアノの堀江トリオの演奏を心待ちにしておられる方が大勢いらっしゃいます。しかし今年はコロナ禍でコンサートや人が密になるイベントは延期になったり、中止になったりで、もしやと心配していましたが、ギャラリーからご案内のメールが届き、いつもの定員の半分の40名で開催されるとのこと、会場には大きな水盤やガラスの花器に涼しげに花が生けられるなど心尽くしのおもてなしと、コロナ禍へのご配慮があり、安心して鑑賞できました。今年もまた堀江ファミリー、ギャラリーのご夫妻、スタッフの方々と懐かしくお会いできました。

開演前には朝日放送テレビアナウンサーで堀江トリオのお父様の堀江政生さんがMCを務められ、軽快な話術でその場を和ませながら開演を迎えました。長男の牧生さんはチェロ、次男の恵太さんはヴァイオリンそして紅一点長女の詩葉さんはピアノ、三人の演奏家の登場です。三人とも幼少の頃からそれぞれの楽器を習い始め、中高大を経てモスクワ、ウィーンに留学し研鑽を積みながら今に至っています。まずはヴェートーベンのピアノ三重奏曲『街の歌』から始まり、次は詩葉さんのピアノソロ。ラフマニノフの「6つ楽興の時」を演奏する姿を見ていると、4年前のまだ幼かった姿が蘇り目頭が熱くなりました。そこへヴァイオリンの恵太さんが登場、パガニーニの『ラ・カンパネラ』は詩葉さんとの二重奏でした。このコンサートの最後は、チェロの牧生さんが加わり三人でショーソンの「ピアノ三重奏曲 ト短調 作品3」の演奏となりました。チェロ、ヴァイオリン、ピアノの演奏を聴きながら、一人、一人の音色に耳を傾け、三重奏の調和、醍醐味を楽しむことが出来ました。

「桜の庄兵衛」での堀江トリオの演奏には、ご両親やこの企画に関りのある人たちの存在がとても大切です。皆さんの温かな力添えがあって、ギャラリー内に心地よいコンサートホールが出来上がり、そこで心に響く演奏を聴かせていただけると同時に、三兄弟妹の成長ぶりをいつも目の当たりにできるのも楽しみです。回を重ねるごとに三兄弟妹が創り出すハーモニーに心揺さぶられ、また来夏もこの「桜の庄兵衛」で成長した堀江トリオの演奏を聴きたい想いで一杯になります。そして堀江トリオの演奏には音楽で培われた家族の強い絆を感じます。

当日の演奏はYouTubeでの配信をされているそうです。コロナ禍で色々なことがストップしてしまい、これまで通りの活動が出来なくなってもITやSNSを駆使すれば、また違った形で音楽にふれることができます。便利にはなりましたが、やはり「桜の庄兵衛」で聴く堀江トリオの生演奏は最高です。堀江ファミリーと共に成長してゆく堀江トリオ、益々ブラッシュアップして私たちに素晴らしい演奏を聴かせて下さい。ファンからのお願いです。

そしていつもアットホームな企画を提供して下さる「桜の庄兵衛ギャラリー」に心より御礼申し上げます。