Vol.100 「若葉映える 母の日の コンサート」

 

 

 

2019年5月12日(日)

昼の部13:00開演(12:30開場)

夕の部16:30開演(16:00開場) 

 

★出演

ヴァイオリン 岩谷 祐之 

チェロ   北口 大輔

ピアノ   鈴木 華重子

 

★プログラム

メンデルスゾーン      ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op. 49
ヘンデル=ハルヴォルセン   パッサカリア (Vn  Vc)

 ブラームス         ピアノ三重奏曲第1番 ロ長調 Op. 8」

 

 



■プロフィール■

 

岩谷祐之

 4歳からヴァイオリンを始める。
> 東京音楽大学附属高校にて久保陽子氏に師事。
1999年、第68回日本音楽コンクールヴァイオリン部門第1位
併せて松下賞、鷲見賞、レウカディア賞を受賞。2003年~2004年、フランス国立放送響にて2ndヴァイオリン首席奏者を務める。
2005年~2008年、兵庫芸術文化センター管弦楽団にてフォアシュピーラーを務める。
2008年より現在に至るまで、関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターとして活動している。
2010年、TOKI弦楽四重奏団の1stヴァイオリン奏者に就任。
2013年3月には大阪、名古屋、東京の三都市でリサイタルを開催、各地で絶賛される。
2012年より毎日新聞主催日本学生音楽コンクール大阪大会の審査員を務める。
 これまでに、東儀祐二、五十嵐由紀子、久保陽子、エドワード・シュミーダー、ボリス・ギャリツキー、イヴリー・ギトリスの各氏に師事。
平成21年度兵庫県芸術奨励賞、平成24年度咲くやこの花賞を受賞。

北口大輔

東京藝術大学音楽学部、同大学院修士課程修了。
ソリストとしてのオーケストラとの協演や幅広いレパートリーでのリサイタルも数多く、
その演奏はいずれも高い評価を得ている。「全く危なげないソリストぶり、余裕の力演」「新鮮にして風格のある演奏」(音楽の友誌)、
「実力派、頼もしい存在感を披露」(モーストリー・クラシック誌)、「彼が入る事によりチェロセクションの音が格段に引き締まる」(朝日新聞)等、
音楽専門誌からもその力量を賞賛されている。
東京都交響楽団チェロ奏者、九州交響楽団首席チェロ奏者、同楽団首席客演チェロ奏者を歴任し、
現在、日本センチュリー交響楽団首席チェロ奏者。大阪音楽大学特任准教授。
公式ホームページ
http://daisukekitaguchi.com/

鈴木華重子

兵庫県立西宮高等学校音楽科、京都市立芸術大学卒業、インディアナ大学アーティスト・ディプロマ修了。
さらにヨーロッパでも研鑚を積み、帰国後は演連コンサートを皮切りに国内でソロリサイタルを開催し好評を博す。
室内楽にも意欲的に取り組み、堤剛、トレヴァー・ワイ、エミリー・バイノンなど、世界的音楽家からの厚い信頼を得て共演を重ねている。
活躍は日本国内にとどまらず、台湾、中国、アメリカでの演奏の他、アメリカのASTAコンクール(弦楽器)、神戸国際フルートコンクール、
日本木管コンクールでは公式ピアニストを務め、中国大連市で開かれた「日中国交正常化30周年記念演奏会」に招待されて演奏するなど、
舞台の場を世界に広げている。大阪樟蔭女子大学特別講師、武庫川女子大学、京都市立京都堀川音楽高等学校非常勤講師。


  祝! 100回記念コンサート                    2019年5月 川井頼子

令和時代幕開け直後の5月12日に、桜の庄兵衛さんでは、何と100回記念の催し、「若葉映える母の日のコンサート」が開かれました。

今回夫と私は、夫の姉夫婦とともに4人で参加。記念の回に彩を添えることができるよう、大阪在住の義姉夫婦にお祝いの花束を頼みピアノのそばに飾っていただきました。

まず、100回到達本当におめでとうございます!約20年間、長い道のりであったことでしょう。今回の執筆は、5年前の第75回に続いて2回目ですが、奥野様からピアノのことを書いてくださいね、とおっしゃっていただいたのでお引き受けいたしました、

そもそも神奈川県に住む私たち夫婦に奥野様とのご縁ができたきっかけは、現在庄兵衛さんで使用されているグランドピアノのおかげです。それは広島でピアノ教師をしていた夫の母が、1970年代前半に浜松まで出向きヤマハの工場で慎重に選んだものでした。レッスン室で約40年間大事に使用していたものの、2014年2月、義母が高齢のため介護施設に入所することになりピアノをどこに移すかで親族間で大議論に。そんな折私がふと知人に「ピアノ移転でもめているのよね」と愚痴ったところ、彼女がヨガインストラクターの薄久美子さん(庄兵衛さんで年2回、「ピアノでヨガ」を開催されています)と偶然にもお知り合いで、それまで庄兵衛さんで置かれていたピアノが引っ越しするため奥野さんが困っていらっしゃる、というお話を伝え聞きで教えてくださいました。そういう仲介を経て、私は初めて奥野様とお電話でお話できたのです。義母は孫の一人である私たちの息子にピアノを譲りたかったのですが、まだ彼は若輩者で引き受けられる状況になく、庄兵衛さんで使っていただけるのであれば喜んでお願いします、と話がトントン拍子にまとまり、翌3月ピアノは広島から第二の晴れ舞台へと無事旅立っていきました。

 その年の9月には移転後初演奏ゆえ、ちゃんと鳴ってくれるかな、と心配しつつの鑑賞でしたが、今回はすでに20回ほどの出番を終えているせいか、ひときわ貫禄が増したかのように見えました。庄兵衛さんの20年間の歩みのうち、最近の5年間をお手伝いしていること、心より嬉しく思います。年季の入ったピアノですが、丁寧に調律などのお手入れをしてくださっており本当にありがたいです。 

 さて、当日はメンデルスゾーンのピアノ3重奏曲などを、実力者三人の素晴らしい演奏で楽しませていただきました。初めにチェロの北口さんから簡単な解説があり、曲への親しみと理解が深まる手助けに。外は初夏の陽光に輝き大変明るい中でのステージでした。

会場内も超満員で熱気にあふれ、特にヴァイオリンの岩谷さんは汗をふきふきしながらの熱演。ヘンデルのパッサカリアはお二人の掛け合いにワクワクしっぱなし。楽器の編成上ピアニストの鈴木さんは後ろに控えたお並びでしたが、正確なタッチでまろやかな音を響かせてくださり、ありがとうございました。演奏中トリオのバランスがぴったり合っているのに心より感動。休憩中は、100回記念祝として紅白まんじゅうとお茶がふるまわれて会場のお祝いムードは一段と高まりました。この恵まれた環境で、一流の演奏に酔いしれることができたという贅沢さに感謝を捧げたいと思います。

 奥野ご夫妻と関係者皆さまの今までのご努力があってこそ節目の100回目をお迎えになることができました。これからもさらにいろいろな文化事業を発信していかれることを願ってやみません。一番遠方からになりそうですが、また参加できることを楽しみにしております。